ギャップ彼女 1

8年前私が入院していたこと。パパが亡くなってしまった事、記憶がない事、線香花火で勝負した事など、ポツリポツリと話した。





翔には、パパみたいな包容力があるんだと思う。でも、パパみたいって言ったら怒るよね…




そんな事口が裂けても言えないけど…





『それにさ、線香花火ってなんか悲しいよね…落ちないように必死に頑張って光輝いているしさ。こうやってさ、ちょっとの衝撃で落ちちゃうのにね…。』




綺麗だけど落ちれば、一瞬で闇になる…それが悲しくてしょうがない。






『ごめんね、楽しい旅行中にこんな暗い話して…ただ、今すごく楽しくて幸せだからさ、いつかこの幸せが壊れるじゃないかって思うと、不安でしょうがなかったんだ』






幸せもずっと続くとは限らないんだよね…
パパが亡くなった事だって、私にとっては急だったし、朱里との関係だってそうだ。



いつ何が起こるか分からないし、未来なんて分からない。だから線香花火のように、今この瞬間の幸せがすぐにでも消えてしまいそうで怖いんだ。