ギャップ彼女 1

線香花火での勝負は昔を思い出す。パパもいて幸せだと感じていたあの頃…。




「俺の勝ちだ」とクスリと微笑む翔に『翔~もう一回!!』とお願いする私。



あぁ…あの頃みたいだ。




パパ…。
何で死んじゃったの?



どうして?



こみ上げてくる悲しい思いを抑えきれずに涙が零れた。私は翔にバレないようにそっと涙を拭い、俯いた。




暗くて良かった。
いきなり泣いた事がばれたら、翔びっくりしちゃうもんね?




『翔…「…リン…」



翔、もう一回勝負しよ?と言葉を続けようとしたのだが、翔の言葉によって遮られた。




『…ん?』


「俺達にとって、リンは大切な仲間だ。大切な仲間だからこそ、リンの喜びも悲しみも全て、共に分かち合いたいと思っている。俺で良かったらさ、話聞くよ?」




必死に隠したつもりだったが、翔には全てお見通しだったようだ。




でも、翔の気持ちがとても嬉しくて…




『…翔…ありがとう…。』





だから、翔に話したんだ。