ギャップ彼女 1

なぜか今度は私が仰向けになり、蓮が私を見下ろしている。蓮の両手は私の顔の横にあり、無言のまま見下ろされる瞳は、まっすぐ私の瞳
を捉えた。



『……れ…ん…?』



何やら真剣な表情の蓮。
どうしたのだろうか?




「……。」

『……?』




蓮の様子がおかしかったので、不思議に思っていると、



「…ありえねぇ。」




蓮は私との距離をどんどん縮め、とうとう距離がゼロになった。



『…っ!!』



…え…



えーーーーーっ!?




何でキスされたの?
というか、私のがありえないんですけど…。
この状況は何!?




「痛ぇから責任とれ」



蓮の突然の行動に驚いていると、再び触れるだけの優しいキスをおとしてきた蓮。




『……っ!!』



せ、責任って!?
確かに、痛いのは私のせいだけど。


唇が離れ私を見つめた蓮は、



「変な女」



とフッと笑った。



へ……変な……女……?



……私って……変……なの…?



あまりに急な展開に思考が追いつかなくて…




でもそんな私を他所に、「よし、行くか」と言い立ち上がる蓮。





「ほら行くぞ」

『…あり…がと…』



蓮は手を差し出し私を立たせてくれた。




「早く行こうぜ?」



さっきのキスがなかったかのような振る舞いで、キスの事を触れていいのか分からなくなってしまったんだ。





それとも、さっきのキスは…まぼろしだったのか…?