ギャップ彼女 1

『むし~~~っ!』



あろうことか、緑っぽいすごく変な虫が飛んできて、私の手に付いたんだ。
近道と言って草むらを歩いたのがいけなかったのだろうか…。


『いやーーーっ!』




叫びながら、蓮に抱きついた。




「お、おい!!」




ただ、かなり力任せに飛び込んでしまったので、蓮を押し倒す感じになってしまったんだ。



蓮は仰向けで、私は蓮の上に乗っていて…
その衝撃で、手についていた虫は飛んでいったが、



「痛ぇ」




私の下にいる蓮は、苦痛な表情を浮かべている





『…蓮…ごめん…大丈夫…?』




とりあえず蓮の上からどこうと、地面に手をつき起き上がろうとしたのだが、手に気持ち悪い虫がついたという事がショックすぎて、足に力が入らなく、立ち上がれなくて…



「……。」




眉間にグッと皺が寄っている蓮。あぁ…やっぱり怒っているよね…




そのまま私を、見つめ続ける蓮。
その無言が怖い。




『…ご、ごめん…腰…ぬかした、みたい…動けない…』



私も蓮の目を見つめ返し、この体勢のまま謝った。



「……。」





しかし次の瞬間…
クラリと視界が反転する。




…ヘ?