旅館の外に出ると、もう真っ暗で綺麗な星が輝いていた。
「ほら」
『ん?』
手を差し出す蓮に、首を傾げた
何だろう…この手は?
もしかして、荷物持ってくれるとか?
そう思った私は、持っていたカバンを渡した。
「…は?ちげぇよ。」
しかし、どうやら違かったらしい。蓮は、怒り口調のまま私の手をとった。
「迷子になったらめんどうだからな」
『…うん』
迷子か…
確かに知らない土地じゃ、やりかねないかも。
私に歩調を合わせたり、何気に道路側を歩いてくれたりとさりげない優しさをみせてくれる蓮
そんな蓮を見て心が温かくなる。
そんな時、私の予期せぬ事が起こった。
思わず私は、歩みを止めた。
…え…
これは……
繋がれた手を見つめたまま、固まる事しかできない。
「チビどうした?」
蓮も足を止め不思議そうな表情で、私を見つめてくるが…

