ギャップ彼女 1

~樹里 SIDE~


私は、息子に会いにきた。
ゆうくんは寮なので、あまり会えないしね。


温泉で会ったあの女の子…。ゆうくんの友達だとすぐ分かった。この旅館に子供同士でくる客なんていないしね。


温泉では、ゆうくんの学校の話をたくさん聞けて嬉しかった。ゆうくんったら、最近なかなか話してくれないんだもの。



昔は、何でも話してくれたのにね。
例えば、昔のあの女の子の話とか。




「リンちゃん」



目の前にいる女の子と同じ名前。
それに、さっきどうしてあんなに焦ったのかしら?
気になって、ゆうくんを呼び出し小声で聞いてみた。




『リンちゃんって、あの女の子なの?』

「あぁ」

『ゆうくん良かったわね?やっと会えて』



すると、なぜか悲痛な表情をし少し沈黙したゆうくん。どうしたのかしら?
そう思っていると、やっと口を開いた。




「……リンには…俺と会った記憶……ねぇんだ…。」



寂しそうに呟く息子に心が痛む。



『そっか…でも、きっと思い出すよ?ゆうくんと出会ったんだから。』



そう…絶対、思い出す。
ゆうくんが、リンちゃんと再会できたのもきっと運命だと思う。










でも、リンちゃん可愛いから他の男の子にもっていかれないか心配だわ。



『しっかりしなさいよ?』ポンっと背中を叩いた


~樹里 SIDE END~