「リン」
私が動機と格闘していると、私の顎に手を添えクイッと上を向かせた悠斗。
もう片方の手は、私の後頭部を支えている。
少し高いところから見つめてくる悠斗の瞳は、まっすぐ私だけを捉える。
引き込まれそうなこの瞳に私も見つめ返した。
まただ……最初に会った時から感じていた。
この瞳……どこかで……
…懐かしい…
目が逸らせない。
徐々に近づいてくる悠斗。
…唇に温かいものが触れた
『…や……く…そ…く…』
気づけば、そんな言葉を口にしていて…
「…その…言葉……」
目を見開き、驚いた表情をする悠斗。
「…思い出したのか…?」
『…え?…ごめん…よく分からない…。』
思いだす?
何を?
意味が分からない。
約束って何?
自分が何でそんな事を言ったのか、分からなかったんだ。

