…悠斗
ドスッという鈍い音が2回聞こえ、恐る恐る目を開けた。
そこには、2人のお兄さんがうずくまっている姿があって…
これって、悠斗がやったの…?
「これは、れっきとした正当防衛だ」
そんな時、またもや聞きなれた声がした。
「離れろよ!!」
走ってきた伊吹が悠斗の横に立ち、キッと後ろのお兄さんを睨んだ
「悠斗、やるじゃん」
うずくまったお兄さんを見ているのは隼人
「…てめぇ」
恐ろしい形相で、後ろのお兄さんを睨みつけてくるのは蓮。
「お兄さん方、公然わいせつ罪で訴えますよ?ちなみに、警察に連絡しましたから…。ほら証拠も」
ブラックな笑みを浮かべる翔は、携帯をお兄さん方に見せた。
その携帯を見た瞬間、お兄さん方は舌打ちし、私を解放してくれた。

