ギャップ彼女 1

「8時に、家まで迎えに行く。」

『うん』



悠斗の言葉に頷いた。




「リンちゃん、水着忘れないでね?」

『え…水着?』




思わずソファ端に座る隼人を見つめた。




「そう。」





水着か…
私、スクール水着しかないんだけど。



中学時代、誰とも遊びに行かなかったから、水着なんて持ってるはずはなかった。
中1の頃のは、もうさすがにキツイと思うし…





でも、スクール水着でも問題ないか!




『分かった』




私が答えると、隼人は「楽しみだねー」と微笑んでいた。





『どこ行くの?』

「海だよ!リンと旅行とか、マジで嬉しい!」



すぐさま答えてくれたのは、いまだ私の腕に絡みつく伊吹で、



「楽しもうな?」



と極上スマイルをくれた。




やばい!可愛すぎる!これが萌えなのか…?
女の私でも、こんなに可愛くできない。




あまりの可愛さに声も出せずに、ウンウンと頷いた。


そんな時、耳に届いたのは




「伊吹。いい加減離れろ」

「いつまでくっついてんだよ」




悠斗と蓮の不機嫌な声で。



「はい、伊吹お終い」



と伊吹は、隼人に引き剥がされていた。
引き剥がされた伊吹は、不満足そうに頬を膨らませている。









まぁとにかく、海はすごく久しぶりなので、本当に楽しみだ。