「リン」
悠斗に呼ばれ、視線を彼に向けた。
悠斗の顔を見ると、悠斗とのキスが思い出され顔が火照っていくのを感じた。
「隼人から聞いてると思うが、夏休みに1泊2日で親睦旅行に行く。リンの都合の良い日を教えてくれ」
でも、気にしてるのは私だけみたい。
「リン、どうした?」
『な、なんでもない』
首を傾げる悠斗に、私は必死に平静を装う。
そうだよ…あのキスは忘れるって決めたんだ。
『えっと…』
鞄の中から手帳を出し確認する。
『8月2日なら大丈夫。』
「じゃぁ、その日に決まりでいいな?」
悠斗が、みんなに視線を投げれば…
「いいよ」
と言いながら私の頭を撫でてくるのは隼人で、
「俺も!!」
ニコニコと腕に絡んでくるのは伊吹。
伊吹がくっついてくるなんて珍しいと思う。
「大丈夫だ」
と柔らかく微笑むのは翔。
そして、なぜかこちらを睨みながら「あぁ」と返事をするのは蓮。
どうやら蓮はまだ、不機嫌らしい…。

