ギャップ彼女 1

不安に思ってると、ようやく口をひらいた



「…中学の頃さ…俺、辛かった…。リンのそばにいれなくて…。毎日が苦痛だった。」


『…奏』





奏の絞り出すような苦しげな声に、ズキンと胸が痛んだ。




私も苦痛だった。
大好きな奏が離れていってしまったから。
朱里だけでなく、奏にも嫌われてしまったのだと思っていた。





「俺は…リンが、段々と笑顔を失っていくのを……ただ…見てる事しかできなかった

何もできなかった…。できなかったんだ」







あの時の私には、奏を信じる事なんてできなくて…




でも、奏には理由があった。



どんな理由があったのかは知らない。
だけど、中学時代に奏も私と同じ気持ちでいてくれたのだと思うと救われた気がした。





あの頃も、ひとりじゃなかったんだって。