そんな事を、ぼんやりと考えながら歩いていると、下駄箱で愛莉に会った 「おはよう。今日は早いのね。体調はもういいの?」 『うん。もう平気…昨日さ、自転車置いたまま電車で帰ったから、朝電車だったんだ』 「そうなんだ」 愛莉とは席が近くなって以来、普通に話せるようになってきた。 私にとっては一歩前進かな? 「あ、テストの上位者張り出してるよ!!」 一緒に教室に向かう途中、「ほら」と廊下を指さす愛莉。 廊下には、すでに人がたくさんいた。