ギャップ彼女 1

何、この微妙な雰囲気は?
これじゃぁ、私KYみたいじゃん。



誰も口を開いてくれなかったので、意を決して私から話しかける事にした。




『……あの~?』


すると、ハッとした赤髪くんが苦笑しながら



「あんなに騒がれていたのに知らなかったんだ?友達とかとそういう話しなかったの?」と言った




『あ~いや私、友達いないので』

「……。」



私がそう言うと、赤髪くんは再び固まった。その憐れみの目で見つめるのは、やめておくれ



「じゃ~さ~俺と友達になろ~!!俺は隼人。黒崎隼人~隼人って呼んで!!凛ちゃんの友達一号ね~」



私の両手を握り、ヘラヘラしながら赤髪くんがいう。 赤髪くんは隼人というらしい。
「ねっ?」と隼人は、コテンと首をかしげている。



何で、いきなり私なんかと友達になりたいなんて言うの?しかも、今初めて会った人だよ?



やっぱりこの人、胡散臭い。 そんな偽の友達、私はいらない…。
ぐっと拳に力が入った




『……あ、いや「ごちゃくちゃうっせんだよ!!話それてるじゃね~か!!早くしろよ!!」



お断りします。と言おうとしたところ、金髪くんの怒鳴り声に遮られた。


金髪くん短気だね。
もはやキレキャラだね。