ギャップ彼女 1

そんな時、やっと笑いが落ちついてきた赤髪くんが口を開いた。




「ゆうと~もう俺から説明するけど良い~?」

「あぁ」




黒髪くんは気分を悪くしたように、眉間に皺を浮かべている。




「この前、生徒会役員を決める人気投票あったよね?」

『そんなのあったんですか?』




赤髪くんが、さも知ってて当たり前みたいな口調で話しかけてきたが、当然知らない私は平然と答えた。



すると赤髪くんは、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしたのだ。



「……。」

『……?』



赤髪くんは、ポカンとしたまま固まっている。
黒髪くんに視線を移せば、黒髪くんもまた、きょとんとした顔をしていた。



何その、反応…
知らないもんは、知らないんだけど



チッと舌打ちしたのは、金髪くん。
不機嫌オーラが漂っている。




何だかこの雰囲気イヤだ…