そんな失礼な事を思っていると、私に視線を戻した黒髪くんが口を開いた
「お前は特待生の花菜月 凛だな?」
『はい…。そうですけど』
黒髪くんは、真剣な顔つきで見つめてくる。何が言いたいんだろうか?
私が首を傾げているとーー…
「花菜月 凛。お前は、俺が決めた女だ。俺のところへ来い」
『…へ??』
あまりの衝撃の言葉に変な声がでてしまった。今まで、そういうセリフ言われた事なかったから、不覚にもドキンと心臓が高鳴ってしまった。
しかし、
その後ろで、赤髪くんと金髪くんは、ヒーもう無理~と言いながら地面を揺るがすほどの大爆笑をぶちまけていた。
『……。』
なんだ。からかわれたのか。
バカにして~!!
無駄にドキドキしちゃったじゃないか。
ひとり無音の溜息を吐いた。
こんなイケメンくんが私なんか相手するわけないよね!!
本当、馬鹿にするのもいい加減にしてほしい。
イライラした私は、キッと黒髪くんを睨んだ。
私に睨みつけられた黒髪くんは、何で私が怒っているのか理解不能な様で、キョトンとしている

