「アカリ~リンって昔から鈍感なの?ってかバカ?」
「マジ、チョロチョロウザイんだけど」
……あ、かり?
「嫌われてるの気づかないのかね~?」
「リンさ~朱里の奏君に色目使ったんだってね〜。でも結局相手にされず、今避けられてるっしょ~?マジいい気味~朱里の彼氏奪おうなんて最悪だよね?」
「本当。奏と付き合ってるの私なのに、公園で堂々抱きついてたんだよ。信じらんないよね!自分がモテるからって、みんなお前が好きだとは限んないのにね」
「だよねー」
「大体私、昔っからリンの事、だ~い嫌いだったのよね。友達面するんじゃないよって感じ」
「朱里~ウケル」
ゲラゲラゲラと4人の笑い声が響いている。
何これ…
奏と付き合っていたの?いつの間に?
上手くいけばいいなんて…。
元から私が朱里と奏の邪魔していたのかな…
奏は、彼女である朱里から私が好きなのを聞いていたに違いない。優しい奏の事だから、慰めてたんだ。
だからあんなに迷っていたんだ…。どうやって傷つけずに伝えようかと。
好きって、友達として好きって意味だったんだね。
そっか。
それよりも朱里、これ本心?
きっと周りに合わせているだけだよね?
このまま逃げちゃだめだと思い、意を決して中に入った

