ギャップ彼女 1



「アカリ~リンって昔から鈍感なの?ってかバカ?」

「マジ、チョロチョロウザイんだけど」




……あ、かり?




「嫌われてるの気づかないのかね~?」

「リンさ~朱里の奏君に色目使ったんだってね〜。でも結局相手にされず、今避けられてるっしょ~?マジいい気味~朱里の彼氏奪おうなんて最悪だよね?」


「本当。奏と付き合ってるの私なのに、公園で堂々抱きついてたんだよ。信じらんないよね!自分がモテるからって、みんなお前が好きだとは限んないのにね」

「だよねー」

「大体私、昔っからリンの事、だ~い嫌いだったのよね。友達面するんじゃないよって感じ」

「朱里~ウケル」



ゲラゲラゲラと4人の笑い声が響いている。




何これ…
奏と付き合っていたの?いつの間に?



上手くいけばいいなんて…。
元から私が朱里と奏の邪魔していたのかな…


奏は、彼女である朱里から私が好きなのを聞いていたに違いない。優しい奏の事だから、慰めてたんだ。


だからあんなに迷っていたんだ…。どうやって傷つけずに伝えようかと。



好きって、友達として好きって意味だったんだね。



そっか。










それよりも朱里、これ本心?
きっと周りに合わせているだけだよね?


このまま逃げちゃだめだと思い、意を決して中に入った