ギャップ彼女 1



…え…?





グイッと右手が強く引かれ、一瞬で温かい腕に包み込まれたんだ。




あまりにも突然の事で、心臓が警鐘のようにドキンとした。




首筋に顔を埋めた奏が口を開く。




「俺…リンの事好きだ。」




そういう奏の声は震えていて。
ギュッと私を抱きしめる力も強くなっている。



抱き締められるなんて初めての事。
ドキドキと心臓が速まって体が動かなくなる。
きっと顔もゆでダコ状態だろう。



奏も好きだと言ってくれた事が本当に嬉かった



『奏……』




私も好きだと言葉を続けようとした。
この気持ち届けたい…だけど…




視界に入ったのは、泣きそうな朱里の姿。奏からは見えない位置だ




「俺は…俺は…どうしたら…」




絞り出すような苦しげな声に胸が張り裂けそうになる。




奏が、何を言いたいのかは分からない。




どうしよう。
私はどうしたらいい?