ギャップ彼女 1




「だいたいさ~、リンてムカつくよね?」

「何でもできるとこムカツク~」

「なんであんな子が男子に人気なのか、理解不能なんだけど。」

「本当。しかも、タクムまでリンを好きだと言い出すしさ。」

「西くんもリンが好きだって…私…振ら、れたの…うっ…う…」

「モモカ~泣かないの。リンより絶対モモカのがかわいいよ。きっと西くんも、そのうちモモカの魅力に気付くから。ね?」

「男って本当見る目ないよね」

「リン、ブスじゃんね」

「あはは〜言える〜」

「朱里も、気をつけなさいよ?リンなんかに奏君取られないようにしなさいね」

「そうだね…気を付けるよ」





みんなの笑い声が頭から離れない




嘘だ。
こんなの嘘だ。
何かの間違いだ。
冗談で言ってただけだ。
きっとそうだ



そう思ったが部室には入れず、そのままおつかいもせずに走って帰った。