「だいたいさ~、リンてムカつくよね?」
「何でもできるとこムカツク~」
「なんであんな子が男子に人気なのか、理解不能なんだけど。」
「本当。しかも、タクムまでリンを好きだと言い出すしさ。」
「西くんもリンが好きだって…私…振ら、れたの…うっ…う…」
「モモカ~泣かないの。リンより絶対モモカのがかわいいよ。きっと西くんも、そのうちモモカの魅力に気付くから。ね?」
「男って本当見る目ないよね」
「リン、ブスじゃんね」
「あはは〜言える〜」
「朱里も、気をつけなさいよ?リンなんかに奏君取られないようにしなさいね」
「そうだね…気を付けるよ」
みんなの笑い声が頭から離れない
嘘だ。
こんなの嘘だ。
何かの間違いだ。
冗談で言ってただけだ。
きっとそうだ
そう思ったが部室には入れず、そのままおつかいもせずに走って帰った。

