ギャップ彼女 1

ヤバイ。
まだドキドキしてる。


静まれ!?私の心臓!!
必死に平常心を取り戻そうとしていると、



「あ~!!リンまって!!」



伊吹の声が耳に届いた。




『あ…伊吹ごめんね。』



伊吹が私を後ろから追いかけてきたのに気付いたのだ。ヤバ…伊吹、置いてきちゃった。
本当に申し訳ないです。



私が謝れば、眉を寄せ不機嫌そうな顔をした伊吹。



…怒ってる…?



「リン、顔赤い…。」

『え…うそ…』

「リンのバカ」

『え』


バカって…。
こんな事、伊吹に言われたのは初めてでちょっとショックを受けてしまった。




『伊吹ごめんね…どんどん先行っちゃて。』


宣伝に付き合ってもらったのに、私ったら伊吹を置いてっちゃうなんて…



「…そうじゃねぇ。」

『え?』




そんなやりとりをしていると、右前から声がかかった。



「ようチビ。なに赤くなってるんだ?」