しばらくの間沈黙が続いたが、沈黙を破ったのは悠斗の不機嫌な声。 「蓮、誰がやった?」 座りながら腕を組み、蓮を見据えている悠斗。 悠斗の瞳は怒りに燃えていて… 「多分2年の女だ。見たことがある」 2年の女か…。 同じ学年なら、やりやすい。 どうしてくれようか? 「許せねぇ」 殺気を放つ悠斗。ただならぬ雰囲気を感じ取ったリンは慌てふためている。 俺はオロオロするリンの姿を見て、段々と冷静を取り戻した。 だって、こんな悠斗を初めて見たから。