「一応、CTとりますね」 「はーい」 まるでいつもとは違う。 颯佑が颯佑じゃないみたいに優しくて。 わたしだけを見ていてくれてて。 それで。 「それじゃあとりますね」 わたしを密室に入れると出ていく颯佑。 わたしはなんとなく。 ずっと、患者でいれればいいのに、なんて思ってしまうんだ。