「で!なに?なに?」 座るなり、注文もせずに聞いてくる好。 わたしはとりあえずご飯を頼む。 「ねえってば!」 「もう、好うるさいなぁ」 「気になるでしょ?」 「はーい」 今まであったことを全て話した。 いきなり、婚約者が現れたことも、 今、秘密で仕事をしていることも。 「…そうだったんだ」 「うん。言えなくてごめんね?そんな余裕なくて」 「いいのよ!話してくれたんだし!」 菜央とは違って好はケラケラと笑う。