だめだ。 距離が空いてしまった。 よく少女漫画とかで見るような政略結婚のかたち。 そんな感じになってしまった。 「…どうして無視するの?」 それに対しても答えはなかった。 「……クッキー作ってごめん…」 「別にいいよ、そんなの」 そう言ってまた部屋に戻っていった。 いいならなんでそんなに冷たいの。 前は氷のように冷たかったのに、 今ではドライアイスのようだ。 家に帰りたい。 けど、家は嫌い。 ……木本さんは…?