「ん?なに?」 「明日、ついてきてほしい場所があるんだ」 「ついてきて欲しい場所?」 「…病院なんだけど」 病室? こんな幸せなときに、病院。 まぁ、そうだよね。 わたしは一応、患者さんだし。 「わかった。はやくリハビリして治さないとだしね」 「……あー、うん」 それからは、何もはなさずに家に帰った。 それすらも心地よかった。 だけど、 なんとなく、颯佑はピリピリしているようだった。