さっきまで自分が見せつけられていた
立場のため悔しそうな神宮寺が
とても面白かった
「今日は終わりにしようか」
このままでは作業にならないし
一刻も早く瀬良から
蓮見のことを離したかった
「じゃあケーキ食べていいんですか?」
蓮見の輝く瞳で見られたら
NOなんて誰も言えない
「じゃあお茶煎れてくるね」
「俺はお皿出してくる」
2人の言葉に頷き
蓮見はソファーに座った
「邪魔しないでくださいよ、先生」
「そっちこそ」
蓮見には聞こえないように
2人は話し出す
お互いいいところだったのを
邪魔されたため不満があった
無言の睨み合い
「神宮寺先輩ー?瀬良先生ー?」
待っても来ない2人が気になり
声をかける
「取り敢えず行きますか」
「そうだな」
相手は気に食わないが
蓮見が一番なのは2人とも変わらない
お茶を煎れお皿を持ち
2人は蓮見のもとへ向かった

