今日は日曜日





噴水の前で
1人待っている







「おまたせー」






手を振りながらかけてくるのは
隣のクラスの関口くん





「ごめん、待たせたか?

 てか、私服も可愛いな」





ニカッと笑う爽やかな彼は
さながら犬を連想させる







その可愛さから年上に
人気があるようだ






でも猫好きの蓮見にとって
それにはあまり興味がない





今日なぜ関口くんと待ち合わせ
したのかというと






「じゃあ早速行くか!」






それは先日オープンしたばかりのお店の
アイスを食べに行こうと誘われたからだ






甘いものに目がない蓮見は
二つ返事でOKをした






一か八かで誘った関口だったので
心の中で盛大にガッツポーズをしたのは
言うまでもない





花柄のシフォンスカートを靡かせ
隣を歩く蓮見を横目で盗み見ながら
関口は街を歩く







「ここだよ」





蓮見は目を輝かせ店頭に並ぶ
様々なアイスをみている






「どれにする?」







「…バニラとストロベリーで迷ってる」







普段は見せない困り顔に
新しい一面を見つけた気がして
不謹慎にも関口は嬉しかった





「じゃあ…」