手もちっちゃいな




その温もりにドキッとしつつ
後ろをついて歩いた





「じゃあここに寝てね?

 あ、熱計って…」




俺に体温計を渡すと
またパタパタといなくなった



 
なんかおもしろいな





ベッドに横になり熱を計る






「具合はどうですか?」





控え目に声をかけながら
蓮見先輩が戻ってきた





「あ、38℃です」





案外熱高かったな






「じゃあこれおでこにはってね?

 …えーっと」






「俺、一年の沙比内っていいます」





「沙比内くん、ね…」






うわ…笑った顔めっちゃ可愛い






俺はベッドに横になり
蓮見先輩を見ていた