リフの手が私の肩にそっと置かれた。顔を上げると、哀しいくらい優しい眼をした彼が私を見ていた。
「私のような賤しい者には勿体無い御言葉です、姫」
ああ、もしかしたら私の想いは彼にとって迷惑だったかもしれない。もしかしたら既に想う人が居るかもしれないのに。夢の中で女性の名前を呼んでいたし。
それでも、苦しい想いを口に出来たことで心が楽になった。お説教せずに優しく答えてくれた彼に胸の中でそっと感謝した。きっと、私を気遣って言葉を選んでくれたんだろう。
私は投げやりに笑った。
「王族って、意外と窮屈よね。家はあって食べるものに困らないけれど、一番叶えたい願いは叶わないの」
「そうですね」
私の愚痴を肯定してくれるリフにちょっと驚いた。リフの過去はよく分からないけれど、マリーの言う通り辛い思いをしてきたのだろうから。
彼は穏やかな声で続けた。
「しかし、王族にしか……いいえ、姫にしか出来ない事があります」
「私にしか、出来ない事?」
「はい」
リフは服の袖で私の涙を拭いてくれた。
「私のような賤しい者には勿体無い御言葉です、姫」
ああ、もしかしたら私の想いは彼にとって迷惑だったかもしれない。もしかしたら既に想う人が居るかもしれないのに。夢の中で女性の名前を呼んでいたし。
それでも、苦しい想いを口に出来たことで心が楽になった。お説教せずに優しく答えてくれた彼に胸の中でそっと感謝した。きっと、私を気遣って言葉を選んでくれたんだろう。
私は投げやりに笑った。
「王族って、意外と窮屈よね。家はあって食べるものに困らないけれど、一番叶えたい願いは叶わないの」
「そうですね」
私の愚痴を肯定してくれるリフにちょっと驚いた。リフの過去はよく分からないけれど、マリーの言う通り辛い思いをしてきたのだろうから。
彼は穏やかな声で続けた。
「しかし、王族にしか……いいえ、姫にしか出来ない事があります」
「私にしか、出来ない事?」
「はい」
リフは服の袖で私の涙を拭いてくれた。



