自分の悲鳴で目が覚めた。
マリーが運んでくれた食事に少し手をつけた後、知らない内に眠っていたらしい。夢に見た恐ろしい光景に、震えも涙もなかなか止まらなかった。
墨色の雲の陰から白い満月が姿を現し、明るい月明かりが部屋の中を照らした。雲に隠れては現れる大きな月の姿に、妙な不安を掻き立てられた。
もし、あれが夢でなかったら――
不安に耐え切れず、私はリフの部屋に向かった。ノックをしても声を掛けても応答が無かった。
思い切ってドアを開けると、部屋には誰も居なかった。きちんと整えられたままのベッドに、一気に不安が加速した。
私は慌てて階段を駆け下りた。脇目も振らず一階にあるダグラスの部屋に向かい、扉を叩こうとしたその時、
「姫?」
声を掛けられて私は振り向いた。
居間の入り口から私に呼びかけたのは、寝間着にカーディガンを羽織った格好のリフだった。
その場にへたり込んでしまった私に駆け寄り、リフは膝を付いて私に尋ねた。
「どうなさいましたか、姫」
いつもと変わらない穏やかな声に、涙が溢れた。
マリーが運んでくれた食事に少し手をつけた後、知らない内に眠っていたらしい。夢に見た恐ろしい光景に、震えも涙もなかなか止まらなかった。
墨色の雲の陰から白い満月が姿を現し、明るい月明かりが部屋の中を照らした。雲に隠れては現れる大きな月の姿に、妙な不安を掻き立てられた。
もし、あれが夢でなかったら――
不安に耐え切れず、私はリフの部屋に向かった。ノックをしても声を掛けても応答が無かった。
思い切ってドアを開けると、部屋には誰も居なかった。きちんと整えられたままのベッドに、一気に不安が加速した。
私は慌てて階段を駆け下りた。脇目も振らず一階にあるダグラスの部屋に向かい、扉を叩こうとしたその時、
「姫?」
声を掛けられて私は振り向いた。
居間の入り口から私に呼びかけたのは、寝間着にカーディガンを羽織った格好のリフだった。
その場にへたり込んでしまった私に駆け寄り、リフは膝を付いて私に尋ねた。
「どうなさいましたか、姫」
いつもと変わらない穏やかな声に、涙が溢れた。



