妊娠するまでに何年も掛かったせいか、エマは些細な事でも不安を訴えた。彼女が負っている重責を考えれば無理もないことだろう。
臨月に入ってからは特にその傾向が強くなり、僕とマリーはなるべく彼女のそばに居るようにしている。
「じゃあ、一緒に散歩に行こうか。ちょうど桜が満開だってマリーが言ってたし」
「そうね」
ほっと息をついて、エマは微笑んだ。
「良かった。シエルがそばに居てくれると安心するの」
そう言ってエマは僕の胸に頬を寄せた。そんな彼女をしっかりと抱き締めて、僕は囁く。
「愛してるよ、エマ」
たとえ君が海を見つめていても。それでも君を、抱えている想いごと優しく抱き締める空で居よう。
命尽きる時まで、ずっと。
「行こうか」
「ええ」
エマの肩にショールを掛けてあげる。そっと唇を重ね、微笑みあい、僕らは手を繋いで歩き出す。
部屋を出る前、僕は窓の外に見える穏やかな青を振り返った。
臨月に入ってからは特にその傾向が強くなり、僕とマリーはなるべく彼女のそばに居るようにしている。
「じゃあ、一緒に散歩に行こうか。ちょうど桜が満開だってマリーが言ってたし」
「そうね」
ほっと息をついて、エマは微笑んだ。
「良かった。シエルがそばに居てくれると安心するの」
そう言ってエマは僕の胸に頬を寄せた。そんな彼女をしっかりと抱き締めて、僕は囁く。
「愛してるよ、エマ」
たとえ君が海を見つめていても。それでも君を、抱えている想いごと優しく抱き締める空で居よう。
命尽きる時まで、ずっと。
「行こうか」
「ええ」
エマの肩にショールを掛けてあげる。そっと唇を重ね、微笑みあい、僕らは手を繋いで歩き出す。
部屋を出る前、僕は窓の外に見える穏やかな青を振り返った。



