色々勉強していたとはいえ初めての執務代理。しかも雇用に関する重要な法案を審議する議会が入っていた。
レシュノルティアでの僕は、あくまで女王の代理でしかない。なので、代理としての立場を超えないようにしつつ議会を上手く纏めなければいけない。
それは口で言うほど簡単ではなくて、連日徹夜して準備し必死で乗り切った。
そして今日、無事可決されて議会が終わった――途端、気が抜けて爆睡してしまったらしい。
「ダグラス様が感心しておられました。シエル様はエミリア様が御懐妊なさってから、より頼もしくなられたと」
「そう? 僕には『もっとしっかりしろ』としか言ってくれないけどなあ」
不服そうに口を尖らすと、マリーはふふと笑った。
「ダグラス様は素直ではありませんからね」
「ま、彼のそういう所好きだけどね。逆に素直に褒められたら具合悪いのかなって疑っちゃう。歳も歳だし」
大きく伸びをして、僕はマリーに尋ねる。
「そういえば、エマは?」
「先ほど診察を終えられて、そのまま部屋で休んでおられます。シエル様がなかなかお戻りにならないので心配なさっていましたよ」
「それは悪い事しちゃったな。すぐに戻るよ」
僕は手早く書類を整えた後、部屋へ戻った。
レシュノルティアでの僕は、あくまで女王の代理でしかない。なので、代理としての立場を超えないようにしつつ議会を上手く纏めなければいけない。
それは口で言うほど簡単ではなくて、連日徹夜して準備し必死で乗り切った。
そして今日、無事可決されて議会が終わった――途端、気が抜けて爆睡してしまったらしい。
「ダグラス様が感心しておられました。シエル様はエミリア様が御懐妊なさってから、より頼もしくなられたと」
「そう? 僕には『もっとしっかりしろ』としか言ってくれないけどなあ」
不服そうに口を尖らすと、マリーはふふと笑った。
「ダグラス様は素直ではありませんからね」
「ま、彼のそういう所好きだけどね。逆に素直に褒められたら具合悪いのかなって疑っちゃう。歳も歳だし」
大きく伸びをして、僕はマリーに尋ねる。
「そういえば、エマは?」
「先ほど診察を終えられて、そのまま部屋で休んでおられます。シエル様がなかなかお戻りにならないので心配なさっていましたよ」
「それは悪い事しちゃったな。すぐに戻るよ」
僕は手早く書類を整えた後、部屋へ戻った。



