空の誓い、海との約束

『自業自得ですよ、シエル様』

 あんまり痛くてソファにうずくまっていたら、付き人にも冷たい目で見られた。

 二人は僕がこれ以上面倒を起こさないよう、王宮警備の人に頼んで僕を見張らせている。

『本当に王家の血を引いているのでしょうかね、シエル様は』

 ぎゅっと唇を噛む。

『流石は忌み子、上手な迷惑の掛け方をよくご存知で』

 ……悔しい。

 勝手に脱走したのは百歩譲って僕が悪かった。でも、瞳の色は僕が選んだものじゃない。

 なのに、どうしてそのせいであらぬ疑いを掛けられ、皆に厭われなければいけないのか。

『欲しく無かったのよ、シエルなんか』

『女であれば使い道があったものを』

『流石は忌み子』

 痛い。腕が痛い。心が……痛い。

 気が付くと僕は泣いていた。

 泣くもんか。悔しいから泣くもんか。そう思うのに、堪えても堪えても涙が溢れてきて止まらない。

「消えちゃえ、僕なんか……」

 誰か僕の息の根を止めてくれたら。そうしたら、皆諸手を挙げて喜ぶだろうに。

 コンコン、とノックの音がして、僕は慌てて涙を拭った。