失敗もした。反省点は山ほどある。
それでも、自分なりに考え、悩み、行動してみた。
気がふれたかと父上に疑われるくらい本を読んだ。熱を出すほど猛勉強した。
良かれと思ってした事で、言い伝えに違わず忌み子は余計な事をする、と兄上に罵倒された。壁にぶつかっては落ち込んだ。
そんな時、マリーの名義で時折届くエミリア様からの手紙が頑張り続ける力をくれた。
僕らはお互い近況を伝え合い、エミリア様は僕を励ましてくれた。
あの日僕の中に生まれた小さな気持ちは日に日に大きくなっていった。
エミリア様が彼と交わした約束を、僕も一緒に果たしたい。
ずっと、一緒に、生きて行きたい。
一年後、夜会への招待状が届いた。



