「あー、腹パンだわ」 「食べてすぐ寝たら牛になるよ」 「っぶ‥‥‥、牛?」 馬鹿にしたような顔で私を見上げる緋色。 憎たらしいー! 「もーいい!」 「はいはい、じゃあ牛にならんよーお前の膝かせ」 「ちょっ‥‥‥、」 どういう理屈か知らないけど、私の膝に頭を乗せ‥‥‥いわゆる膝枕。 「あー、落ち着く」 なんて言うもんだから、何も言えない。 「お昼終わる時起こして」 そう言って、緋色は小さな寝息をたてて眠り始めた。