「ったく、馬鹿」


「んー、杏珠いい匂いだわ」




そう、私は緋色の事が物心着いた頃から好きなのだ。



家が隣同士の私たちが仲良くなるのは必然的だった。

なんてったって、親同士も仲良いし。




小さい頃からその人並み外れた容姿で、女の子からモテモテだった緋色は、いつの間にかこうして女タラシに変貌して、複数の女の子と関係を持っている。




そのまま授業を出てこないことなんて、しょっちゅうだから、それを引き連れていくのが私の役目ってわけ。





なんでも、緋色いわく、出し切った後は脱力感が半端ないから動く気になれないらしい。





ったく、この下半身がだらしないフェロモン振りまき野郎は、どうにかならないのかしら。