「ちょ、緋色くんっ!?」 緋色の唇が離れていくとともに、エレナちゃんは心底驚いたような表情で、そう叫んだ。 エレナちゃんの言葉を、聞いているのか聞いていないのか、全く分からないけど何も答えずに私に距離を縮めてきた。 そしてそのまま、 酷く冷たい表情で、私の心をえぐりとるような、そんな言葉を放った。 「もう幼馴染とかやってらんねえ お前なんか、大っ嫌いだから」