「ところで、緋色は?」 私がそうたずねると、 「‥‥‥」 エリカが無言で首を横に振った。 「緋色君、まだ戻ってない。朝からずっと一組のエレナのとこ行きっぱなし‥‥‥」 そ、なんだ‥‥‥。 「そっかあ。じゃあ、お弁当どうしようかな‥‥‥」 もうお昼休みだ。 緋色の分まで作ってきちゃったし‥‥‥。 どうしたものかと悩んでいたら、 「折原くんは!?」 目をらんらんとさせて、とんでもないことを言い出した。 「は、はあ?」 「ほら!行くよ!」 「は!?ちょっとー!!」