「玲奈ちゃん!一泊二日の自然研修楽しみだねっ!
笹本とバスの席隣なんだってねー、羨ましいなぁ。
私の隣ね、全然喋らない男の子だからさぁ、つまんないの!」
「あー、そうなんだっ。
優菜ちゃんならすぐ仲良くなれるよ!」
突然優菜ちゃんが
話しかけて来たからか、
何故か今話をしていて
顔が引きつっている気がする。
こんなに作り笑いをするのも
初めてかも。
「うんっ!頑張って仲良くなる!
じゃあねーっ!」
優菜ちゃんが教室から出て行ったが、
楓はそっぽを向いたまま、
私の方を向こうとしない。
「楓さ〜ん…?」
また柔らかく名前を呼んでみると、
ぷぅっと頬を膨らませていた。
「私の玲奈まで取られて、
黙ってられるなんて大人になったわ、私。
玲奈も笹本も渡すもんですか」
どどど、どういう展開!?
「どっ、どうしたの?」
「ん、まぁこれも、一種のやきもちよ。
とにかく、自然研修で、
優菜に差をつけるのよ!!!
あー、楽しみっ!」
そう楓が言い放った後に
調度チャイムがなったので
楓は自分の席へと戻って行った。
自然研修、どうなるのやら……。

