気のせいだといいのだが、何かしら他人の目を感じるのだ。


 具に。


 島田が言っていた。


「トノさんも気を付けろよ。危ないヤツらがいるみたいだからな」


「ああ」


 そう返し、また勤務し続ける。


 淡々と。


 感じていた。


 国内外でも物騒な事件が多いから、気を付けるに越したことはないと。


 犯罪者たちにとって、標的を倒すのには何でもありのようになってしまった。


 時代の流れがそうなっている。


 思っていた。
 

 危ないなと。