だが、射撃訓練もする。


 地下の射撃訓練場に行って。


 スコープを嵌め、銃を真正面の的に向けてから、一発また一発と放つ。


 パンパーン。


 久々に銃を使うと、腕の鈍りが分かる。


 冬場はあまり訓練してなかったから、尚更そういった感じだ。


 思う。


 警視庁勤務になれば、銃を使う頻度は着実に増えると。


 何せ都内は凶悪事件ばかりで、所轄署員は事件捜査の際、単なるコマに過ぎない。


 腕を鳴らした警視庁勤務の警官たちがメインで動く。


 これは刑事部でも組対部でも変わりなかった。


 捜査手法は徐々に磨かれる。


 習うより慣れろで。