だが、ふっと思う。


 出口のないトンネルなどないのである。


 必ず解決するのだ。


 そう考えれば、前進する勇気も湧いた。


 関係者は皆、三者の裁判をじっと見るだろう。


 俺や島田だって、そうなのだ。


 特に今年度末までの人事の季節は、警察官にとって一際憂鬱になる。


 辛いのだ。


 何かしら。


 考え事をしながらも、キーを叩き続けた。


 作業が区切りのいいところで終わるまで。


 ゆっくりする間はない。


 庶務も仕事の一つだ。