警察は何でも屋的側面がある。


 実際、そうなのだ。


 地域社会での小さなトラブル等から、強盗・殺人事件など大きな類のことまで。


 ひっきりなしに、事件は巻き起こる。


 思っていた。
 

 暇はないと。


 ただ、所轄だと限界がある。


 人間が少ないためだ。


 そう思うのだった。


 キーを叩きながら、過去の調書を起こす。


 そして時が過ぎていった。


 一月も十日余りが過ぎ、淡々とした感じで詰め続ける。


 暇はなかった。