むしろ、極度に冷え込んでいる時、街の定時巡回などはきついのだし……。


 キーを叩きながら、古い調書の内容を警視庁のデータベースに打ち込んでいく。


 いずれ数年がかりで完成させる予定だ。


 その頃には俺や島田はこの所轄にいない。


 警視庁でどこかしらの部署に所属し、仕事をしているだろう。


 まあ、個人的に酒もタバコもやらないから、面白みがないと言えばそれまでだったが……。


 だが、それでもいいと思っていた。


 警官として働くのには変わりがない。


 それに新年度からの警視庁生活も楽しみになっていた。


 過去に、二課から締め出しを食らった身であったとしても。


 別に構わないのだ。


 配属が決まるまでに、ちゃんとコツコツ努力していればいい。