何にも増して。


 この季節が終われば、また落ち着く。


 そう思い、ひたすら目の前の仕事をこなす。


 淡々と。


 それにしても冷える。


 足元に寒気があった。


 普通に課内は暖房だけなので。


 そして時折立ち上がり、コーヒーを淹れに行く。


 金曜の昼も仕出し屋が来て、弁当が配られた。


 受け取り、包みを開いてから、食べる。


 島田も食事を取っていた。


 いつも思う。


 この男も警部補なのに、所轄暮らしが長いので、能力をあまり発揮できてないと。