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 その週も勤務日はずっと署に行き、所定のことをこなしていた。


 俺も思う。


 警官って仕事は楽じゃないと。


 確かにそうだ。


 週の半ば頃の午後三時過ぎに、地下の射撃訓練場で射撃をしていると、後ろから、


「おう、トノさん。しっかりやってるね」


 と聞き覚えのある声が聞こえてきた。


 振り返ると、樋井だった。


「あ、課長。お疲れ様です」


「トノさんは朝、眠そうだけど、昼間はしっかり働いてくれるから助かるよ」


「いえ。……課長も射撃訓練ですか?」


「ああ。俺も腕が鈍りかけててね」