新宿のデカ

 何もかもいつかは終わるのだ。


 そういった、透徹したような気持ちがあった。
 

 それは新宿の街の変遷とも重なり合う。


 街だって刻一刻と変わる。


 時間軸と共に、だ。


 永続するものは、決してない。


 何一つとして、である。


 人間社会はそういった風に出来ているのだ。


 そう思うと、目の前のことが大事になる。


 そして仕事に追われ、ストレスを溜めるごとに、少しずつ気を抜く。


 ゆっくりと、だ。


 思っていた。


 バカなことに付き合ってる暇はないなと。