便文のためなら、何でもありなのである。


 ちょうど一夜明け、土曜になった。


 起き出して、キッチンでコーヒーを一杯淹れ、飲む。


 非番の日の朝を楽しんだ。


 二十三区内で騒々しいのだが、慣れてしまっている。


 そして洗面し、髭を剃ってから、リビングで本を読み始めた。


 好きなミステリーを読みかけているのだが、休日ぐらいしか、まとめて読む暇がない。


 思っていた。


 さすがに休日は緊張感がなくなると。


 普段激務だからだ。


 それに勤務日が不規則なこともある。


 休みの時は読書などをしながら、ゆっくりしていた。


 思う。