幾分、物足りなさも感じていたのだが……。


 中身も毎日、ほぼ同じものなのだったし……。


 食事の後、小休憩し、午後の仕事を始める。


 淡々としているのだが、これが刑事の現実だ。


 思っていた。


 この街の強烈な刺激とは裏腹に、俺にはあまりそういったものが感じられないと。


 きっと麻痺してしまっているのだろう。


 慣れは恐ろしい。


 そう感じながら、また仕事を続けた。


 横のデスクにいる島田と共に。