考えてみれば、警察がハイテク捜査を駆使し始めたのはここ二十年ちょっとぐらいで、それまではずっと勘を頼りに捜査していた。
昔の刑事は第六勘が働く。
以前から散々、退職警官に聞かされてきた。
俺だって四十代だ。
島田より年を取っている。
「トノさん」
「何?」
島田が呼んできたので、返事すると、
「尾花監察官と横川検事総長の件、危ないよね」
と言ってきた。
「ああ。多分グルなんだろうな。例の警視庁広域指定七×二事件で、追い詰められてる羽野和夫と衛藤稀人の逃亡幇助疑惑は消えないからな。監察官にとっても、検事総長にとってもアキレス腱なんだし」
昔の刑事は第六勘が働く。
以前から散々、退職警官に聞かされてきた。
俺だって四十代だ。
島田より年を取っている。
「トノさん」
「何?」
島田が呼んできたので、返事すると、
「尾花監察官と横川検事総長の件、危ないよね」
と言ってきた。
「ああ。多分グルなんだろうな。例の警視庁広域指定七×二事件で、追い詰められてる羽野和夫と衛藤稀人の逃亡幇助疑惑は消えないからな。監察官にとっても、検事総長にとってもアキレス腱なんだし」