新宿のデカ

 裏方としての役割を。


 俺も、島田や他に署にいる刑事たちも皆、そう思っていた。


 華々しい活躍などをするわけじゃない。


 あくまで裏だ。


 太陽に比する月のように。


 太陽の輝きも必要なのだが、月の光も大事である。


 単に照らす時間帯が違うというだけで。


 その日も昼食を仕出し屋の弁当で済ませ、また午後からも仕事を続けた。
 

 変わらずにずっと。


 勤務中に島田が言った。


「トノさん、あまり考え過ぎるなよ」と。


 適当に答えておいた。


「ああ」と。